Copyright©Sangyo Kaihatsukiko Inc. All rights reserved.

〒111-0053 東京都台東区浅草橋2-2-10 カナレビル

TEL.03-3861-7052 FAX.03-5687-7744

  • スマート農業360

有田市(和歌山県)、就農者支援の新たな取り組みとしてリクルートと協力

有田市(和歌山県)は新たな就農者支援の取り組みとして、株式会社リクルートと新規就農者獲得のため包括的支援スキーム「AGRI-LINK IN ARIDA」を開発し運用を開始した。


【「AGRI-LINK IN ARIDA」概要】

有田市とリクルートは、2017年3月に地域振興を目的した包括連携協定を締結し、「Cheers Agri Project IN ARIDA」プロジェクトを立ち上げ、 一次産業分野における課題解決支援モデルの実証実験を行ってきた。

この取り組みを進めるなかで、以下のような課題が明らかになった。

  • 農地提供者からは「土地が荒れると周りの農家に迷惑がかかるので、辞められない」

  • 受け入れ農家からは「廃農しそうな農家は分かるものの、こちらから聞くのは失礼なので、聞けない」

  • 新規就農者からは「収入や初期費用の不安、農地確保が難しいなどの理由で、やりたいけど、できない」

これらの課題解決に寄与すべく、包括的就農支援スキーム「AGRI-LINK IN ARIDA」は構築されている。価値ある土地と農家の誇りを未来に残す、新規就農者、農地提供者、受け入れ農家それぞれがメリットを享受できる、三方よしの就農スキームとなっている。


具体的な運用方法として、新規就農者、農地提供者、受け入れ農家をつなぐ「トライアングルマッチング」を行う。トライアングルマッチングは、3者のもつ資産を、3者の課題にマッチングさせることで解決していくもので、新規就農者と農地提供者をつなぐ「①事業継承マッチング」、新規就農者と受け入れ農家をつなぐ「②就労、技術マッチング」、農地提供者と受け入れ農家をつなぐ「③農地マッチング」の3つで構成される。



【トライアングルマッチング】

「①事業継承マッチング」

新規就農者は独立後、農地提供者と農地賃借契約を結ぶことで、自分で新たに農地を探すことなく、農地を継承できる。また、農地提供者は、所有する農地を残すことができる。


「②就労、技術マッチング」

新規就農者と受け入れ農家が業務委託契約を結ぶことで、新規就農者は、受け入れ農家から技術習得や農機具の貸与を受け、技術習得をしながら、業務委託料として収入を得ることができる。


「③農地マッチング」

農地提供者と受け入れ農家が管理委託契約を結ぶことで、農地提供者は、地元の信頼ある受け入れ農家に大切な農地を管理してもらうことができる。受け入れ農家は、農地拡大のための農地を改めて探す必要がなくなる。


以上の3つのマッチングにより、農地提供者は農地の管理における不安の払拭、受け入れ農家は出荷量の増加による売上利益の増加、新規就農者は初年度から生活の見通しが立ち、3年目に農地付きで独立できるようになる。



【「AGRI-LINK IN ARIDA」の特徴】

①農地データベースにおける従来にない情報の充実

本スキームは、"農地の価値を可視化した"農地データベースの活用が特徴。従来の農地データベースは住所、面積、栽培品種などの基本情報のみで構成されているが、本スキームで採用する農地データベースは、「Cheers Agri Project IN ARIDA」の2年間の取り組みで取得した「売上情報(販路、収量、単価)」や「各農家のこだわりの栽培方法」のような情報も整理し、保管されている。

これにより、適切で効率的なマッチングを自治体が実現していくことが可能となる。


② リクルートがもつマッチングビジネスのノウハウ、先端テクノロジーの活用

リクルートがこれまでのマッチングビジネスで培った「課題設定力」、「スキーム設計力」 といったノウハウを活かし構築した。


さらに、新規就農者の募集については、新規就農したいという潜在的な層を効率的に掘り起こすことを目的に、リクルートがもつ「マーケティング力×先端テクノロジー」を活かし、グループ会社である株式会社リクルートコミュニケーションズが開発したWeb広告配信プラットフォーム「Lierco(リエルコ)」を活用する。また、ブランディング支援、販売支援にも「Lierco(リエルコ)」が活用される。



【「AGRI-LINK IN ARIDA」のスキームモデル】


#新規就農 #農地データベース #一次産業 #マッチング