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BLOF理論における「営農支援サービス」の実証実験を開始

株式会社JOAA 、NTTコムウェア株式会社は、「BLOF営農支援サービス」(以下、本サービス)の実証実験を2019年8月上旬より開始した。


有機栽培の中でも、科学的データを基に高品質・高収量を実現する「BLOF理論(Bio Logical Farming)」のさらなる普及に向けて、高度な専門知識とスキルがなくてもBLOF理論を実践できるサービスの初の実用化を目指す。


近年の健康志向、環境志向ブームにより消費者からの有機作物の需要が高まっており、有機農業への就農希望者や、有機農業に取り組みたいと考える既存農家が増えてきている。


有機栽培の1つであるBLOF理論は、アミノ酸、ミネラル、土壌の3つの分野に分けて科学的に営農することで高品質・高収量な農作物を安定して生産することが可能である。これにより、BLOF理論の実践に成功している農家は、所得向上を実現している。


しかし、BLOF理論は、高度な専門知識とスキルを要するため、有識者の十分なサポートなしでは実践が難しく、特に、施肥設計工程においては、複雑な計算と調整が必要なことが課題となっていた。


そこで、BLOF 理論の生産・教育・理論について豊富なノウハウを有するJOAAと、さまざまな業界とのビジネス協創に取り組むNTT コムウェアが協力して、BLOF理論を高度な専門知識とスキルがなくても実践できるサービスを提供することで、BLOF理論のさらなる普及を推進し、農業の社会課題解決を目指す。


【「BLOF営農支援サービス」の概要】

「BLOF営農支援サービス」とは、専門知識やスキルがない初心者でも、BLOF 理論を従来と比較して簡単に実施できるシステム。特に、複雑な計算と調整が必要な施肥設計や、これまで個人で実施していた圃場管理についてシステムを活用して実施することで、農家やインストラクターの負担を軽減する。


農家は、簡単に施肥設計や圃場管理を実施でき、インストラクターからのアドバイスをシステム上で参照することができる。インストラクターは、指導対象農家の圃場情報や施肥設計結果をシステム上で参照し、営農指導に役立てることができる。



【機能概要】

<施肥設計機能>

  • BLOF 理論の特に重要な工程の1つである施肥設計の工程において、作物生育に最適な土壌成分の圃場をつくるために、肥料の種類や量を計算し、施肥計画を策定する機能。

  • インストラクターが指導対象農家の施肥設計結果を参照し、アドバイスを実施する機能。農家、インストラクター間で相互にコミュニケーションすることも可能。

<圃場管理機能>

  • 各圃場の基本情報(栽培作物、圃場特性、担当者情報など)や、収穫量を管理する機能

実証実験のイメージ

【主な検証内容】

  • 従来の手作業の施肥設計と比較し、本サービスを活用した場合の作業時間、施肥設計の精度および画面操作性の検証

  • 本サービスを活用した場合のインストラクターの指導時間および指導レベルの検証



【今後の展望】

農業協同組合や就農希望者、全国の農家を対象に、2020年3月のサービス提供開始を目指す。サービス内容の検討では、デザインシンキングを活用して、実験協力者へのヒアリングおよび現場調査を行う。また、今回の開発では、協力農家やインストラクターのニーズに対して柔軟に対応するため、繰り返し改善を行いながら機能拡充を図るアジャイル開発手法を採用する。


将来的には、天候や衛星写真などのさまざまなデータを活用し、気候や地形に応じた施肥設計の最適化や高度化を実現するとともに、今回の実証の対象である「施肥設計」「圃場管理」に加えて、「販売・流通」「教育」などの農業工程を一貫してサポートするサービスの提供をめざし、取り組んでいく。

#BLOF #有機農業 #土壌 #施肥計画

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